「映像とWebの便利屋」O.W.ガレージのやつが送る映像とWebとその他 (江東区)

マスが終わり、よりピンポイントのコアメディアへ 動画配信備忘録

2020/05/02
動画配信 0

今ウィルス渦の時期、膿のように溜まってそろそろ出力しないと頭が整理できないので書き出しました。大したことでもありませんが皆さんの動画配信に対する取り組みを見るたびにこれを思うのです。

2020年5月2日

■「マス」への対義語を「コア」と定義すると

今動画や配信で関わらせて頂いてるのは、僕の仕事の性質もありピンポイントの方にお届けするものが多い。
「マス」に対するちょうどいい反対語がないのですが、仮に「コア」と定義します。

先日ふるたクリニックさんでの撮影時、古田先生と盛り上がりました。

このご時世でオンライン診療がなし崩し的に解禁された。その先にはあるのは個別の患者様に動画でまとめてお送りする動画処方箋ではないか?

以下は僕の私感。
診療というと対面で解決する意味合いが大きいですが、体質や遺伝、食べ物の趣向や、薬の相性など、長期に渡る診療ほど動画でアーカイブ化できたほうが患者側も情報や方針を整理しやすいですよね。
例えば先生も「あの新薬、この患者さんに試してみる価値あるか?」と思いついたらすぐ動画に撮って患者さんにお伝えする。
もちろんこれを普通の保険診療に適用するのは負荷が高すぎる。
でもプレミアムな予防医療には先んじて情報共有するような動きを求める患者様も多いはず。

これは対面ベースのオンライン診療では提言しにくい。
先生だって忘れちゃうかもしれませんし、対面する、というトリガーがないと有益な情報を流せないのはとても機会損失。
いくつかの診療提言を溜め撮りしといて、◯◯さん今月はこのような診療方針はいかがでしょう?
と動画でお伝えしたら患者さんも事前に勉強でき、対面ではより有益に、短い時間で診療を受けられそうです。

僕は後期高齢者の通院に付き合うとき、
先生の前でMAC立ち上げて今後の診療方針、薬の処方と副作用、今後の薬の変え方などをまとめてます。
これを先生が動画で作ってくれたら、いやお話してる模様をそのまま撮影させてくれたら。
あわよくばピンマイクつけてクリアな音声で撮ってくれたら。
そのままアーカイブになってまとめやすい。振り返りやすい。
そりゃテキストでまとめてくれたらもっと分かりやすいですが、それを保険診療、いつもお忙しいお医者様に要求するのはちょっと違う気がします。
そのバランスのいいところを動画が担ってくれそうです。

某FP会社様

の案件では、かなりピンポイントの分野を絞った営業セミナーを、濃密なパワポスライドと多くのスタッフ様とスタッフ様同士の掛け合いによって楽しい映像が出来上がりつつあります。
保険の世界では随分前からショッピングモールなどでの対面販売が確立されました。
そこでお客が心配するのは「言いくるめられてしまうかも?」という面倒くささです。
でも有益な情報は得たい。そこで一方通行な動画情報を送り、判断してくれとお客に委ねる。
その後の営業はタイミングを見て行う。
これは個人だけでなく、複雑な企業保険についてはさらに必要とされる気がします。

しかしもう一歩。

ありがちなユーチューバー動画のようにひとり語り解説だけじゃなく、複数のプロフェッショナル担当者を交えて番組のように情報提供する。イメージとしては通販番組。
難しい内容も楽しくなるし、理解も進む。
さらに紙(PDF)資料も同時に配布。
そうして配信の質を高めていく。

発信するFPさん側は、今すぐ撮影して編集アップできる環境と、番組としての企画力、そしてスタッフ様のタレント力。
常に人前でプレゼンする機会の多いFPさんならこの発展性は親和性高いはず。

サービスの本質塾、

高萩さんの毎日生配信では
勉強会メンバーを中心に限定の生配信を繰り返し、チャットのやり取りも活発です。
実はこのような「場」はZOOMのビデオチャットでもいいかもと思わせるシーンも多い。でも参加型チャットだと参加者も身構えるし、寝ながら参加は気が引けます。(だからグリーンバックCGが必要になる)
でも、一方通行の動画配信+チャットなら視聴者も気軽に参加しやすい。
トイレから用足ししながらでも、ご飯食べながらでもチャットは書ける。参加の垣根がとても低い。もちろん見るだけでもOK。

確かにZOOMで解決することも多いはず。
でも、解決=終わってしまう からアーカイブとして有益に残らない。
もし同じ相談事がある人にとって、見知らぬ他人のZOOM議事録を見る気にはならないけど、誰かに向けた一方通行の動画なら第三者の方も参考にしやすい。

これらの手法は広く「相談事」が発生するすべての作業で応用が効きそうです。

それでも今まではやれ動画の容量、セキュリティ、コンプラだと出来ない理由を並べて否定してきた風潮がありましたが、コロナのお陰で吹き飛ばされすべてが揃いました。好機です。

さーYouTubeチャンネルを始めよう~

という時に陥るのは、もやっとした不特定多数に向けて配信してしまうこと。
確かに最初は誰に向けて配信していいか分からないからポイントが揺らぐのは分かります。
しかしはじめの一歩ほどコアメディアとしてスタートすべき。
いくつか複数の人物、組織の方、を想像しながら話すほうが発信者も企画しやすいでしょう。
そんな対象をいくつか想定し、小ヒットしたところからチャンネルの立ち位置を探る。
コアメディアの立ち位置からスタートしたほうが結果的に成功の早道に思えます。

例えば誰かにメールを出す感覚で動画を送る。

実は2000年代からWindowsにはその機能がありました。
今では懐かしいメーラーソフトにビデオのアイコンがあり、ウェブカメラで撮影した動画を添付して送る機能。
しかし当然ながら容量の問題があり長時間、高画質の動画は送れませんでした。

それが今じゃ便利なスマホ、スマホの高画質・高音質化、YouTubeなどの無料動画サービス、Wi-Fi技術、4G技術の発展が、あの時と違います。
あとは皆さんの職場からすぐに高品質・高音質な見るに耐える動画を制作する環境ぐらいでしょう。
この環境が重要なのは「すぐ撮る気になる」という発信者のモチベーション維持です。
人間ですからこれが一番大事。

ウィルスの件をただただ不安を煽るように垂れ流すニュース番組を見て、マスメディアの役割の終わりを強く感じてます。
きょうの感染者数なんてNHKあたりがまとめて報道すれば良いこと。
各局からネガティブな情報を送り続けることになんの意味があるのか?
ただ編成としてニュース枠をとってあるから何か流さないといけない。
それはまるで「せっかくマイナンバーカード作ったら使ってねお願い」という懇願に似ている。住民票なんて今使いません。役所に行く必要なんてないのにカードだけ普及しようとするのは悲しい本末転倒です。
今日本の新聞はその域真っ只中ですが、地上波ニュース番組もこの「マスの悲しさ」に片脚突っ込みはじめたでしょう。

以上、乱文を今回は文書で書きました。次は動画でお送りしま~す。

それでは最後に聴いてください。 
名曲 マス対コア


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O.W.ガレージ 大木貴博
Author: O.W.ガレージ 大木貴博
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