歴史は繰り返す、Webテレビ局の開局閉局ループ
NOTTVが終わりますね。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/11/27_00.html
あんなに使いにくいシステムが続くわけないと思いましたが、案の定あっという間に消滅です。
しかしこういうサービスの浮き沈みを見ると、歴史は繰り返すんだな~と感慨深いです。
■2000年東京めたりっく通信
から始まった日本でのADSL=ブロードバンド誕生の流れは、それまで鈍化していた日本での映像インターネット配信を加速させました。
「キラーコンテンツ」という言葉が流行り、動画の面白コンテンツさえあれば必ず大ブレイクする!と妙な確信をもって様々な業種から動画配信業界へ参入してきました。
奇しくも2001年からこの仕事を初めた自分にとって、あの時代の空気はよく覚えてます。
大手だと、Gyao、Yahoo動画 その他に中小のネットテレビ局がオープンし、Webで映像の世界が変わる!と血気盛んでした。
私も何本かコンテンツを作り、エンコードのお手伝いをし、仲介し、月額数百円のオンデマンド手数料を頂いたり、各種作業費を頂いたりしてました。
でもその流れはあっという間に終息していきます。
各社さん独自コンテンツを作ろうと努力はされていましたが採算に乗らない。
お世話になってた中小のWeb動画配信会社さんから合併やサービス終了のお知らせ。
大手のGyaoとYahoo動画も合併(2009年4月)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/07/news099.html
日本での動画配信はYouTubeの一人勝ちとして勝負はつきました。
■スマホで歴史は繰り返す
これが最近のスマホ高速化によるスマホ視聴をベースとした動画サービス発足の流行がまるであの時と同じなんです。
要するに
この条件が揃ったら配信する「箱」サービスを作り、いっちょ儲けてやろうという目論見。
そんな箱だけ作ったってうまくいくわけないんです。
コンテンツ内容について、いつもそこには、映画見放題 という文字しか見当たらない。
そんなのはDVDレンタル、BS、CSで昔っからやってます。箱は新しくてもコンテンツは何も新しくない。
そんなものに誰が興味を示すのか?
どうせ投資家関係が炊きつけるんでしょうけど、10年前のWebテレビ局乱立のことをもう忘れてしまったのかとマーケティング知識のお粗末さに閉口します。
■今残ってる動画サービスといえば
YouTube以外の日本で今も使われてる動画サービスといえば、
◎スマホ、モバイル系
SNS系(Vine、Instagram動画、Twitter動画、facebook動画)
◎生配信系
ニコ生、ツイキャス、USTREAM、
「コンテンツ」というと分かりにくいですが、それぞれの文化でそれぞれのカルチャーを持ってます。
ニコ生なら文字弾幕、ツイキャスなら学生の私的遊び、USTなら高画質配信とTwitter
SNS系ならそれぞれのSNSが持つ特長に付随するサービスとして動画が載せられる、付加サービスのようなものですね。
もう動画そのものが楽しいか否かというより、
上記のサービスはユーザーベースですが、映画のPR動画なども結局ユーザーベースの場所に活路を求め、著作権配信で苦労する、のが定説のようです。その点はとにかく便利で簡単なAmazon Fire TV が継承するのかどうか。。 どうなんでしょう
そこでいくら「映画見放題」なんっつっても考えが古いわけです。そこでは「映画を見る」という行為で終わっててそれ以上のワクワクはありません。
■YouTubeが成功した理由は、ざっくり言って
でしょうか。
どこにも映画見放題とかいうコンテンツ面のことは書いてません。もちろんこのサービスから発展した視聴者動画の文化は切っても切り離せませんが、まず他にはない圧倒的サービス内容ありきです。
これはGoogleじゃないと実現できないスペックですが、Googleでもユーチューバーという言葉で炊きつけて無理やりでもコンテンツを育てようと努力してます。
世界各国にある「YouTube Space」は無料で利用できます。そんな努力をしてる動画配信企業が一体何社この国に存在するでしょう?
■何度も言います
コンテンツを人に頼って箱だけで儲けようという動画サービスなど絶対に成功しません。
そしてこの世界では新しいコンテンツを生もうという熱量だけが一番エライ。
その熱量から見放され、また注力しなかったサービスは遅かれ早かれ失敗します。
これからどんなスマホ向け動画サービスが失敗していくのか。
楽しみでなりません。(^。^)

https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/11/27_00.html
「NOTTV」サービスの終了について
<2015年11月27日>
株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)のグループ会社である株式会社mmbi(以下mmbi)が提供するスマートフォン向け放送サービス「NOTTV(ノッティーヴィー)」を、2016年6月30日(木曜)をもって終了することといたしましたのでお知らせいたします。
NOTTVは、スマートフォンやタブレットをご利用のお客様に、いつでもどこでもリッチな映像コンテンツをお楽しみいただける日本初のスマートフォン向け放送サービスとして、2012年4月にmmbiより提供が開始され、ドコモショップなどにてお申込みの受付を行ってまいりました。
しかし、昨今のスマートフォン向けのインターネットなどによる映像配信の普及により、当初想定していた会員数の獲得に至らず、今後の事業継続が困難な見込みであることからサービスを終了することといたしました。
http://japanese.engadget.com/2015/11/27/nottv/
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6182268
https://ja.wikipedia.org/wiki/NOTTV
<2015年11月27日>
株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)のグループ会社である株式会社mmbi(以下mmbi)が提供するスマートフォン向け放送サービス「NOTTV(ノッティーヴィー)」を、2016年6月30日(木曜)をもって終了することといたしましたのでお知らせいたします。
NOTTVは、スマートフォンやタブレットをご利用のお客様に、いつでもどこでもリッチな映像コンテンツをお楽しみいただける日本初のスマートフォン向け放送サービスとして、2012年4月にmmbiより提供が開始され、ドコモショップなどにてお申込みの受付を行ってまいりました。
しかし、昨今のスマートフォン向けのインターネットなどによる映像配信の普及により、当初想定していた会員数の獲得に至らず、今後の事業継続が困難な見込みであることからサービスを終了することといたしました。
http://japanese.engadget.com/2015/11/27/nottv/
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6182268
https://ja.wikipedia.org/wiki/NOTTV
あんなに使いにくいシステムが続くわけないと思いましたが、案の定あっという間に消滅です。
しかしこういうサービスの浮き沈みを見ると、歴史は繰り返すんだな~と感慨深いです。
■2000年東京めたりっく通信

から始まった日本でのADSL=ブロードバンド誕生の流れは、それまで鈍化していた日本での映像インターネット配信を加速させました。
「キラーコンテンツ」という言葉が流行り、動画の面白コンテンツさえあれば必ず大ブレイクする!と妙な確信をもって様々な業種から動画配信業界へ参入してきました。
奇しくも2001年からこの仕事を初めた自分にとって、あの時代の空気はよく覚えてます。
大手だと、Gyao、Yahoo動画 その他に中小のネットテレビ局がオープンし、Webで映像の世界が変わる!と血気盛んでした。
私も何本かコンテンツを作り、エンコードのお手伝いをし、仲介し、月額数百円のオンデマンド手数料を頂いたり、各種作業費を頂いたりしてました。
でもその流れはあっという間に終息していきます。
各社さん独自コンテンツを作ろうと努力はされていましたが採算に乗らない。
お世話になってた中小のWeb動画配信会社さんから合併やサービス終了のお知らせ。
大手のGyaoとYahoo動画も合併(2009年4月)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/07/news099.html
日本での動画配信はYouTubeの一人勝ちとして勝負はつきました。
■スマホで歴史は繰り返す
これが最近のスマホ高速化によるスマホ視聴をベースとした動画サービス発足の流行がまるであの時と同じなんです。
要するに
- 動画を見れる新デバイスの発展
- 高速通信
- 比較的低額で利用できる
この条件が揃ったら配信する「箱」サービスを作り、いっちょ儲けてやろうという目論見。
そんな箱だけ作ったってうまくいくわけないんです。
コンテンツ内容について、いつもそこには、映画見放題 という文字しか見当たらない。
そんなのはDVDレンタル、BS、CSで昔っからやってます。箱は新しくてもコンテンツは何も新しくない。
そんなものに誰が興味を示すのか?
どうせ投資家関係が炊きつけるんでしょうけど、10年前のWebテレビ局乱立のことをもう忘れてしまったのかとマーケティング知識のお粗末さに閉口します。
■今残ってる動画サービスといえば
YouTube以外の日本で今も使われてる動画サービスといえば、
◎スマホ、モバイル系
SNS系(Vine、Instagram動画、Twitter動画、facebook動画)
◎生配信系
ニコ生、ツイキャス、USTREAM、
「コンテンツ」というと分かりにくいですが、それぞれの文化でそれぞれのカルチャーを持ってます。
ニコ生なら文字弾幕、ツイキャスなら学生の私的遊び、USTなら高画質配信とTwitter
SNS系ならそれぞれのSNSが持つ特長に付随するサービスとして動画が載せられる、付加サービスのようなものですね。
もう動画そのものが楽しいか否かというより、
- 動画と一緒に何が楽しめるか
- 何かと一緒に動画が楽しめるか
- 他では得られない空気にたまたま動画を利用していた
上記のサービスはユーザーベースですが、映画のPR動画なども結局ユーザーベースの場所に活路を求め、著作権配信で苦労する、のが定説のようです。その点はとにかく便利で簡単なAmazon Fire TV が継承するのかどうか。。 どうなんでしょう
そこでいくら「映画見放題」なんっつっても考えが古いわけです。そこでは「映画を見る」という行為で終わっててそれ以上のワクワクはありません。
■YouTubeが成功した理由は、ざっくり言って
- 投稿映像の簡単さ
- システムの使いやすさ、手軽さ
- 完全無料、容量無制限
- アドセンスの収益システム
でしょうか。
どこにも映画見放題とかいうコンテンツ面のことは書いてません。もちろんこのサービスから発展した視聴者動画の文化は切っても切り離せませんが、まず他にはない圧倒的サービス内容ありきです。
これはGoogleじゃないと実現できないスペックですが、Googleでもユーチューバーという言葉で炊きつけて無理やりでもコンテンツを育てようと努力してます。
世界各国にある「YouTube Space」は無料で利用できます。そんな努力をしてる動画配信企業が一体何社この国に存在するでしょう?
■何度も言います
コンテンツを人に頼って箱だけで儲けようという動画サービスなど絶対に成功しません。
そしてこの世界では新しいコンテンツを生もうという熱量だけが一番エライ。
その熱量から見放され、また注力しなかったサービスは遅かれ早かれ失敗します。
これからどんなスマホ向け動画サービスが失敗していくのか。
楽しみでなりません。(^。^)
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