歳が若いと頭が柔らかいってほんとか?

✔これは若さへのヒガミでもなんでもありません。
私もいい中年になってきて最近よく感じることを書きます。
最近の私は1人で仕事することが多いですが、年甲斐もなく若い友人は多い方だと思います。
入学したての専門学生、留年してる大学生、就職したての社会人、20代中盤、後半の社会人。などなど。
仕事の話は一切しませんが趣味の話でかなり突っ込んだ話もするのでその分本音が出ることも多い。Twitter上から溢れる本音もまた然り。
少なくとも職場の上司部下の関係ではないのであまり遠慮はありません。
確かに中年世代が知らない新しいことを若者は知ってます。
あるテーマについて、新しい解決方法や知識の切り口を教えてもらうと確かに「そりゃ新しい!」と発想そのものが柔らかいように見えます。
しかし、はまりがちな問題に直面したとき、あぁこの辺だなと思い通りのところで考えがストップしてしまう。拘らなくてもいいような所で逡巡してしまう。
普段気遣いができて行動も早い人物が、「ここで止まってしまうのか」という点でストップするシーンをよく見ます。
そんなとき、ああだこうだ言いたい自分をぐっと堪えてその議論の行く末を見守るようにしてます。たまに我慢できなくなりますがw
〓私自身、「もっと柔軟に考えろ」という発想の転換方法は社会人になってから学びました。
物事の切り口は無限にあり、そこかしこに解決の糸口は隠れてる。そうやって柔らかくする方法を学びました。
中高大と特に苦のない生活を送ってきた私にとって、初めての経験と苦労、だから強烈に覚えてます。
しかし、そんなことを超越して若くして柔軟な発想と行動で取り組む人もいます。
でもそれは単にその人物が優秀なだけ。もしくは若くしてよい人生経験をしてきた。
その人物が発する言葉が柔軟なのは、若いからではなく優秀だからです。
優秀でかつそこに若さがあれば、その先の明るい未来を感じさせます。
だから「若い人は頭が柔らかいね~」という感想になりがち。
でもその言葉には歳をとったオトナたちの、若さへの憧れや羨望がある気がします。意識しなくても。
社会人的修行や訓練を経なくても、生まれつきそのような発想をできる稀有な人物もいますよね。
見た目の若さがその人の優秀さを分析するのに邪魔をしてる気がします。
■実際に頭の柔らかさから出た発言や知識や解決法は、
「発想の柔らかさ」なのか「人生経験」なのかは、わかりません。
しかし、オトナの人生経験やプライドが邪魔してやりにくいオトナの方もいらっしゃいます。
つまり 人生経験=知識・体験の豊富さ=発想の柔らかさ
となるとは思えない気がします。
逆に老齢になった大社長さんが年齢に関係なく「そんな発想があったか?」という方もいらっしゃいますよね。
それは確かにご自身の経験から物を言ってることも多いでしょうが、根本的には常に物事の切り口をいくつも持つ、という「優秀さ」を持っているからでしょう。
だから長年大社長たり得たわけですし、説得力があったので部下はついてきた。
◆ということで何が言いたいかと言うと、
発想の堅さや知識の古さを歳のせいにするな!ということです。
筋肉にはいくつになっても「適度な負荷」が必要。
腰を直角以上に曲げた田舎のおばあさんが、農作業をやってるからずっと元気!という方もいらっしゃいます。
お前の発想の堅さは歳のせいじゃない。と自分に言いたい。
今日も柔らかい発想で切り抜け、柔らかくできない若者を少しだけ助けてあげましょう。
私たちが若い時にオトナたちから習ってきたように。
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