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「小口の依頼しか受けない」 ---- 研磨職人 小林一夫

2014/10/05
お仕事 0
先日NHKで見たプロフェッショナル

磨きの神様、誇り高き工場 研磨職人 小林一夫
最先端を生む「オンボロ工場」そこに込めた”こだわり”とは

は素晴らしい番組でした。
そこで出た名言の、個人的に響いた言葉が以下のサイトでまとめられてました。

TV出た蔵 さん http://datazoo.jp/

私に響いたのはこの言葉

「小口の依頼しか受けない」というひとつのこだわりがある。
以下コピペ

■ 磨きの神様、誇り高き工場 研磨職人 小林一夫
最先端を生む「オンボロ工場」そこに込めた”こだわり”とは

小林の工場は44年前に建てられたため、自他共に認める「オンボロ工場」。有名デザイナーが手がけたステンレス製のワイングラス、7ヵ所ある溶接部分を全く分からないように磨き上げた。ここでしか出来ないと依頼された精密部品も多い。文化財の修復も手がけている。望めば「オンボロ工場」を出て、事業を広げることもできたが、「小口の依頼しか受けない」というひとつのこだわりがある。

日々様々な仕事に幅広く対応することで工場の技術力をさらにあげることができると小林は考えている。それは、厳しい時代の中でも生き残るすべを意味する。ただの下請けでは終わらず、自分の仕事は自分で選ぶ。

http://datazoo.jp/tv/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB+%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E6%B5%81%E5%84%80/787504

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多くの経営者が「いかに大口の案件を取って安定した経営に繋がるか」に奔走していることの逆を言ってます。

もちろんそれは自信ある技術力に裏打ちされた安定した経営状態があってこその発言だと思われますが、技術を追求するためとはいえ、「小口の依頼しか受けない」という言葉を経営者の立場から言うことはなかなかできません。

実はこの件は私も思い当たるフシがあって響きました。

とある撮影現場で完全なボランティアでカメラ持ち込みで撮影しました。
そんなに難しい仕事でもなく、こんな私にも声がかかるので不思議だな?と若きディレクターさんとお話しました。するとその方から、

「いざ声をかけてみるとブライダルしかやったことありません。など限定した仕事しかやってないビデオカメラマンが多い。なんでもやります、やったことあります、というビデオカメラマンが実は意外に少ない。」
もちろんここでは「タダでやってくれる」ということが前提なので、TVなどで活躍されてるカメラマンさんはこの話には該当しません。

この時、いろんな仕事をその場に応じてやっている私の仕事からして「これでいいんだ」と自信を得たのは確かでした。
もちろん私自身いろんなお話に根っから興味があるのでお請けしているんですが、一方でこの節操の無さは「ここに強い」という持ち味を持つことができず、このまま続けていていいんだろうか?と迷うこともありました。

この2つのことを通して、そんなことで迷う必要はないとちょっとした自信をもらえました。
それも新進気鋭のIT社長などではなく、老齢の研磨職人という方からの言葉だったので余計に重みを感じることができました。
今このタイミングでのこの言葉にとても感謝をしています。







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O.W.ガレージ 大木貴博
Author: O.W.ガレージ 大木貴博
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