無責任な報道フレーズ「ねじれ国会」
参院選で自民が過半数をとった途端に「ねじれ国会」という表現。
この決まりきったマスコミフレーズが嫌いです。
21世紀では有名無実化してしまったかもしれませんが、二院制をしくことによって議論が一方的にならないよう、できるだけいろんな人の意見を取り入れるよう民意を反映させる。
要するに国家のリスクヘッジのためにわざわざふたつの議会を置く、それが二院制だと私は理解しています。
だったらその二院の意見が分かれ、あんな意見もある、こんな意見もある、さあどうするんだ? と議論しあうほうがよっぽど二院の意味がある気がします。
マスコミが言いたいのは国会運営のことでしょう。
ある与党が衆院でも過半数、参院でも過半数。
これで法案が通りやすい。国会運営がスムーズ。総理の意思も反映されて、国全体がスムーズに進む。
ひいては生活もスムーズになる?
ほんとでしょうか?
圧倒的なリーダーシップでぐいぐい進み、ただ国力だけを求めて政府をスムーズに運営し、結果的に経済繁栄すればそれでよい。
それだったら中国式の共産主義でもとればよい。
こんな雰囲気を見ると20年間腐り続けた日本人が、
「別に民主主義的議論なんてどっちでもいい」
「適当に経済が潤って、仕事が増えて、国が面倒見てくれればそれでいい」
「なんだかよくわかないけど景気よくしてよ」
などと言ってるような気がする。
私も社会人になって不景気な日本しか知りませんから、その気持ちはよく分かるのですが・・・
参議院が戦前の貴族院からの継続だとすると、
日本の二院制は明治の憲法から始まったとも考えられる。
つまりこれは戦後にアメリカから与えられたものではなく日本人自ら選択して取り入れたもの。
参議院
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%82%E8%AD%B0%E9%99%A2
明治時代の「欧米列強と同じシステムをとって国をでかくしてやる!」そんな当時の日本人の先輩方の気概のつまった制度ですよね。
その裏には帝国主義に向かっていく国の雰囲気もあったのかもしれませんが、わざわざ面倒な制度を取り入れて、「ボロは着てても心は錦」として大きくなろうとする先人たちの意気込みを感じます。
でも意気込みだけじゃメシは食えないし、そんな100年前のことを21世紀の日本人は知らない。
相変わらず経済が停滞し続けるのに日本人はうんざりしています。
しかし、内戦もなく、戦後民主主義を継続できているこの幸運を感じながら、「ねじれ国会」なんていう言葉に惑わされず、恐れずに大いに議論を重ねるべき。
それをしないと、21世紀バージョンの日本人には脱皮できない、ひいてはこの経済状況は変わらない気がします。
まだまだ我慢の時代は続きますね。
国会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E4%BC%9A_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
この決まりきったマスコミフレーズが嫌いです。
21世紀では有名無実化してしまったかもしれませんが、二院制をしくことによって議論が一方的にならないよう、できるだけいろんな人の意見を取り入れるよう民意を反映させる。
要するに国家のリスクヘッジのためにわざわざふたつの議会を置く、それが二院制だと私は理解しています。
だったらその二院の意見が分かれ、あんな意見もある、こんな意見もある、さあどうするんだ? と議論しあうほうがよっぽど二院の意味がある気がします。
マスコミが言いたいのは国会運営のことでしょう。
ある与党が衆院でも過半数、参院でも過半数。
これで法案が通りやすい。国会運営がスムーズ。総理の意思も反映されて、国全体がスムーズに進む。
ひいては生活もスムーズになる?
ほんとでしょうか?
圧倒的なリーダーシップでぐいぐい進み、ただ国力だけを求めて政府をスムーズに運営し、結果的に経済繁栄すればそれでよい。
それだったら中国式の共産主義でもとればよい。
こんな雰囲気を見ると20年間腐り続けた日本人が、
「別に民主主義的議論なんてどっちでもいい」
「適当に経済が潤って、仕事が増えて、国が面倒見てくれればそれでいい」
「なんだかよくわかないけど景気よくしてよ」
などと言ってるような気がする。
私も社会人になって不景気な日本しか知りませんから、その気持ちはよく分かるのですが・・・
参議院が戦前の貴族院からの継続だとすると、
日本の二院制は明治の憲法から始まったとも考えられる。
つまりこれは戦後にアメリカから与えられたものではなく日本人自ら選択して取り入れたもの。
参議院
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%82%E8%AD%B0%E9%99%A2
(抜粋)
GHQの示した憲法改正案(マッカーサー草案)では衆議院のみの一院制にする予定で、日本側の反発によっては取り引き材料としての譲歩も考慮に入れていた。日本側の松本烝治は二院制の意義を説き強く反発したため、GHQ側は、第二院を第一院(衆議院)同様、民選議員のみにすることを条件に二院制の存続を認めた。こうして成立したのが参議院である。
GHQの示した憲法改正案(マッカーサー草案)では衆議院のみの一院制にする予定で、日本側の反発によっては取り引き材料としての譲歩も考慮に入れていた。日本側の松本烝治は二院制の意義を説き強く反発したため、GHQ側は、第二院を第一院(衆議院)同様、民選議員のみにすることを条件に二院制の存続を認めた。こうして成立したのが参議院である。
明治時代の「欧米列強と同じシステムをとって国をでかくしてやる!」そんな当時の日本人の先輩方の気概のつまった制度ですよね。
その裏には帝国主義に向かっていく国の雰囲気もあったのかもしれませんが、わざわざ面倒な制度を取り入れて、「ボロは着てても心は錦」として大きくなろうとする先人たちの意気込みを感じます。
でも意気込みだけじゃメシは食えないし、そんな100年前のことを21世紀の日本人は知らない。
相変わらず経済が停滞し続けるのに日本人はうんざりしています。
しかし、内戦もなく、戦後民主主義を継続できているこの幸運を感じながら、「ねじれ国会」なんていう言葉に惑わされず、恐れずに大いに議論を重ねるべき。
それをしないと、21世紀バージョンの日本人には脱皮できない、ひいてはこの経済状況は変わらない気がします。
まだまだ我慢の時代は続きますね。
国会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E4%BC%9A_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
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