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秋葉原、ラジオ会館の閉館

2011/05/09
文化人類 0
知る人ぞ知る、秋葉原駅前のラジオ会館が2011年7月末で閉館します。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110414/CK2011041402000037.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E8%91%89%E5%8E%9F%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E4%BC%9A%E9%A4%A8
http://www.radiokaikan.jp/


今の秋葉原を見れば多くのビルのひとつにしか見えませんが、戦後からわずか17年の1962年に雑居ビル形式で様々なお店が入る秋葉原の駅前ビルは、当時かなり画期的だったようです。

私も断片的にいろんな思い出があります。
最上階にホールがあって、イベントスペースが少なかった当時の秋葉原で貴重なイベント会場でした。
私が初めてCDを見たのもここ。
世の中オーディオブームのとき、オランダ、フィリップス社の外国人女性スタッフさんが、デモでクラシックのCDをかけながら、そのデッキを持ち上げ軽く振り、「ココマデヤッテモ、音トビシマセン」とやって、CDというメディアに驚いたのを今でも思い出します。

また1980年頃のパソコン黎明期に「パーソナルコンピューター」に触れたのもこのビルが最初でした。
あの当時のお店は寛容で、お店のパソコンに自由にソフトをインストール(当時はロードといった)させてもらえたので、腕に覚えのある学生さんやお客さんがソフトを入れて楽しんでました。 そうやって楽しむ様子そのものをデモンストレーションしてたような時代だったみたいです。

とにかくお金がない小学生の私にとってはパソコン本体どころか、ソフトのカセットテープさえ買えず、指をくわえてその様子を見てるだけ。たまーにロードしたままのソフト(ゲーム)をして遊ぶのが関の山でした。
ただ、そこでしか体験できないことなので休日になると意味もなく秋葉原に通ってラジオ会館やその他のパソコンショップに通って「いーなー、いーなー」と羨望する毎日でした。

無線ブーム、オーディオブーム、パソコンブーム、アニメブーム、フィギュアブーム・・・
このビルが凄いのは、店子が固定せず、秋葉原の流行に敏感に対応して店子が柔軟に変わっていくことです。
業務用オーディオのお店などその筋で信頼されてるお店もあれば、流行に敏感に反応するお店も存在する。
まさに秋葉原を表現したようなこのビルに入るといつでもワクワクできる場所でした。


今、秋葉原駅前のビルが建て替えの時期にかかってるようです。すでに再開発された北側の反対の南側。いつもTVで映る方の賑やかな側。 有名どころでは駅ビルの秋葉原デパートが閉館しatreが開店。駅舎自体もきれいになりました。

現在の秋葉原は主要なビルが建て替わるぐらいでは大勢に影響ないほど巨大な力を持ってます。そこで生まれ変わった新生ラジオ会館からどんな文化が始まるのか? 今から楽しみです。

radio_kaikan_001.jpg
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O.W.ガレージ 大木貴博
Author: O.W.ガレージ 大木貴博
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